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環境技術 ENVIRONMENTAL TECHNOLOGY

廃棄物・副産物のリサイクルフロー
セメント原料・熱エネルギーとして使用している廃棄物・副産物の前処理技術の開発を通し,セメントの品質安定化,製造コストの削減を行うとともに,環境負荷低減と社会基盤構築の基礎材料供給を担い,地球環境保全と豊かな社会づくりの両立を目指しています。
重金属汚染対策材『マジカルフィックス』
重金属汚染対策材マジカルフィックスは,天然鉱物焼成物を主成分としたカルシウム/マグネシウム系不溶化材です。水分を介して重金属等(特に砒素・鉛・フッ素等)を物理的・化学的吸着することで不溶化します。
マジカルフィックスの紹介や不溶化技術については,当社独自のホームページ『マジカルフィックス特設サイト』や,『重金属・不溶化.com』で公開しています。


■マジカルフィックスの物理的吸着能力
マジカルフィックスは,組成・粒度を調整した天然鉱物を,吸着能力が最大となるような細孔構造を有するように独自の焼成技術により製造された材料です。電子透過型電子顕微鏡(TEM)画像より表面に約20nmサイズの細孔が形成されていることが確認でき,比表面積が大きく吸着容量が高いことから,物理的吸着性能に優れます。
■マジカルフィックスの化学的吸着能力
マジカルフィックス含有成分と重金属イオンが反応して難溶化物質が析出することにより,従来の不溶化材と比較して高い化学的吸着性能を示します。  
鉛,フッ素をそれぞれ吸着させたマジカルフィックス断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真等より,鉛を主に表面で吸着し,フッ素を内部深くまで取り込んでいることがわかります。
マジカルフィックスシート
トンネル工事等で発生する重金属等含有掘削残土やずり(岩石)用途として,マジカルフィックスを不織布に担持させた『マジカルフィックスシート』を販売しています。
掘削残土等の下に敷設することで,雨水等で溶出した重金属を固定化します。軽量で持ち運びが容易であり,重機を使用せずに敷設可能なため作業性に優れます。

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主な研究内容