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研究開発
カーボンニュートラル・
脱炭素への挑戦
CO2の資源化と有効活用を軸に、カーボンリサイクル技術の高度化を推進しています。排出削減と資源循環を同時に実現することで、環境負荷低減と持続可能な社会の実現に貢献します。
CO2再資源化人工石灰石は、廃棄物から抽出したカルシウムと、セメント工場等から発生するCO2を反応させて製造されます。
この技術によって、CO2削減だけでなく、これまで活用されていなかった資源の有効利用が可能となります。
焼却灰や廃石膏ボードなどのカルシウムを含む廃棄物に、工場から排出されるCO2を反応させることで、CO2再資源化人工石灰石を製造できます。これは、廃棄物中のカルシウムとCO2を同時に資源として循環利用する世界初のデュアル・リサイクル技術です。セメント・コンクリート分野にとどまらず、紙や樹脂製品など、さまざまな産業での活用が期待されています。
CO2再資源化人工石灰石の実用化に向けた試験設備が、大阪府と栃木県で稼働しています。
CO2再資源化人工石灰石は天然石灰石に比べ、粒の大きさや形状がそろっているのが特徴です。また、製造プロセスにより、真っ白で高品質なCO2再資源化人工石灰石を安定的に生み出すことが可能です。
CO2再資源化人工石灰石を使って様々な実製品を制作しており、大阪・関西万博で供用・販売されました。
廃石膏ボードをリサイクルした再生二水石膏を主成分とし、土壌のpHを中性に保ちながら改良できる環境配慮型の中性改質材です。少量添加で高い強度発現と優れた再泥化耐性を発揮し、従来材料に比べて使用量を大幅に低減できます。さらに、植生・緑化が可能な特性を有し、自然環境との調和にも寄与します。製造から施工・使用に至るまでの各工程でCO2排出を抑制し、従来比で大幅なCO2削減を実現した、実用性と環境性能を兼ね備えた土壌改質材です。
CO2再資源化人工石灰石およびカーボンリサイクルセメントを活用し、CO2排出削減と炭素固定を両立した次世代型の半たわみ性舗装です。アスファルトの空隙にセメントミルクを浸透させることで高い耐久性と変形抵抗性を発揮し、交差点やバスターミナルなど車両負荷の大きい環境に適しています。従来品と比較して約58%のCO2削減を実現した、環境性能と実用性を兼ね備えた舗装材料です。
環境負荷低減と資源循環の両立に向け、幅広い技術領域から総合的なアプローチを展開しています。多様な環境課題に対応しながら、持続可能な社会の実現に貢献する技術開発を推進しています。
海藻増殖機能と海洋環境保全機能を兼ね備え、磯焼け対策と環境負荷低減を両立した藻場造成システムです。低炭素コンクリートの採用により製造時のCO2排出を抑制するとともに、海洋生分解性プラスチックを活用することでマイクロプラスチックの発生を防止します。さらに、海藻の生育に必要な栄養塩を持続的に供給し、長期的な藻場再生を促進します。加えて、水中ドローンを活用した観察・メンテナンスの省力化にも対応し、環境性と実用性を兼ね備えた次世代型の藻場再生技術です。
木質バイオマス発電所の排ガス由来CO₂を活用し、少花粉スギ苗の効率的な育成と炭素除去を両立するBECCS型育苗システムです。発電所から回収・浄化したCO2を育苗ハウス内で利用することで、苗木の成長を促進するとともに、大気中のCO2削減に寄与します。さらに、高度な環境制御設備により温度・湿度・CO2濃度などを自動管理し、縦型水耕やLEDによる長日処理を組み合わせることで、安定した生育環境と高効率な苗木生産を実現しています。加えて、発電由来のグリーン電力を活用することで、カーボンニュートラルに貢献する持続可能な育苗システムです。
重金属汚染対策材マジカルフィックスは,天然鉱物焼成物を主成分としたカルシウム/マグネシウム系不溶化材です。水分を介して重金属等(特に砒素・鉛・フッ素等)を物理的・化学的吸着することで不溶化します。
マジカルフィックスの紹介や不溶化技術については,当社独自のホームページ『マジカルフィックス特設サイト』や、『重金属・不溶化.com』で公開しています。
マジカルフィックスは、組成・粒度を調整した天然鉱物を、吸着能力が最大となるような細孔構造を有するように独自の焼成技術により製造された材料です。電子透過型電子顕微鏡(TEM)画像より表面に約20nmサイズの細孔が形成されていることが確認でき、比表面積が大きく吸着容量が高いことから、物理的吸着性能に優れます。
マジカルフィックス含有成分と重金属イオンが反応して難溶化物質が析出することにより、従来の不溶化材と比較して高い化学的吸着性能を示します。
鉛、フッ素をそれぞれ吸着させたマジカルフィックス断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真等より、鉛を主に表面で吸着し、フッ素を内部深くまで取り込んでいることがわかります。